問題がありましたか?

Last Updated 2002年6月3日

訳注

なぜ「バグ」ではなく「Issue」なのか?

全てのIssueが一般的にバグとして知られているDEFECT(欠陥)であるとは限りません。いくつかのIssueは、FEATURE(機能)の要求、 ENHANCEMENT(機能拡張)に対する要求, PATCH(パッチ)の提出,そしてTASK(課題)にまでも発展することができます。こういった理由により,「Issue」という言い方は「バグ」よりもふさわしい言い方であることが理解できます。本当は「Issue」について言及している場合でも「バグ」と言われることが多いのです。あなたがENHANCEMENTに対する要求に対して計画しているTASKをIssueZillaに報告してください。IssueZillaに報告することは,それらの計画の足跡を残す手助けとなり,他の人達はあなたが一体何を計画しているのかを知ることができるようになります。もし,みんながあなたの計画を見ることができるならば,作業が重複することを避けることができます。ひょっとしたらあなたの計画を知った人が手伝ってくれたり,フィードバックを提供してくれるかもしれません。

IssueZillaとはなんだ?

独自のツールであるIssueZillaはオープンソースであるMozillaのBugzillaに基づいていて,ソースコードに起因する問題点(バグ)だけでなく,あらゆる問題点を扱うためにCollabNetにより一般化されています。OpenOffice.orgにおいて,サポートされているIssueのタイプは,DEFECT,ENHANCEMENT,FEATURE,TASK,PATCHです。将来,必要ならば問題点のタイプを追加します。これらの問題点は,各プロジェクトがそれぞれ持つ'documentation(文書)'や'code(ソースコード)','ui(ユーザーインターフェース)','definition(目的)'などといったサブコンポーネントに対して報告することもできます。OpenOffice.orgのプロジェクトは,'api','chart','database access','drawing','fomula editor','presentation','spreadsheet','word processor','xml'となど数多くのものがあります。プロジェクトやOpenOffice.orgの成果などのリストを調べ,それら全てを確かめてください。

報告された問題点は,ふさわしい問題のまとめ役(多分,プロジェクトマネージャーやコーディネータのこと)に担当が割り当てられます。

何に関して問題がありますか?

マイルストーンビルドのOpenOffice.orgの問題点を報告したいですか?それとも,あなた自身がコンパイルしたOpenOffice.orgのコピーについて問題点を報告したいですか?IssueZillaはOpenOffice.orgによって頒布されるソフトウェアに関する問題点の報告をするためのものです。このページでは,どのようにIssueZillaが機能しているかの概要を説明します。また,有効なIssueの報告を書き方のヒントを知るために,issue writing guidelinesも読んでください。

Issueの解析

Issueは多くのフィールドから構成されます。ここではそのうちのいくつかを説明します。

プロジェクト(Project)

OpenOffice.orgはさまざまなプロジェクトから構成されます。もし,あなたのIssueがどのプロジェクトが原因であるのか確信がもてない場合には,project descriptionsをよく読んでください(より詳細なプロジェクトの説明が欲しい場合には,そのプロジェクトを訪ねてみてください)。あなたが選んで報告したプロジェクトは,IssueZillaがどの人にそのIssueを割り当てるのかを決定します。

ステータスホワイトボード(Status Whiteboard)

ステータスホワイトボードはIssueに関する簡単な注釈を書くために使用されます。

キーワード(Keywords)

このフィールドは様々なキーワードを保存するために使われます。

特別な「helpwanted」キーワードとTASK(Issueの種類)

開発者はhelpwantedという通知をキーワードフィールドに記入することができます。また,IssueZillaは,TASKを手伝うことを望んでいる他の開発者や開発者見習いを仲介します。開発者はIssueのキーワードフィールドにhelpwantedを書くべきです。適宜,そのIssueの種類をDEFECTやENHANCEMENTからTASKに変更してください。何かすることを探している人がこれを見つけて、ISSUEやTASKを引き受けるかもしれません。好奇心旺盛な人々は,helpwantedされたIssueやENHANCEMENTを求めてIssueZillaを探索することができます。そのうちの誰かが,あなたのIssueに対してあなたを支援するために専門知識や問題解決の手段を教えてくれるかもしれません。
開発者は,誰かに肩代りしてもらいたいプロジェクトの仕事のためにISSUE-TYPEにTASKを使用することができます。例えば,あなたのコードがあなたが利用できないプラットフォームで,あるいはあなたの知らないある特定の言語で問題が起きている場合に,このキーワードを加えてみてください。もちろん,開発者は未解決のTASKをDEFECTやENHANCEMENTあるいはFEATURE(TASKにする前の、元のIssueの種類)に戻す。例えば,誰も喜んでそのTASKに手を貸してくれないとそのIssueの担当者が決めた場合,このようなことが起こるかもしれません。
あるいは,どの開発者とも同様に,おそらくあなたはIssueに圧倒されます(訳注:Issueが沢山有ることに)。これらの問題のうちのいくつかは他のものより低い優先度(priority)になるでしょう。あなたがどうしても解決できないと感じたIssueにはhelpwantedと同じように高い優先度を付けてみてください。他の(より低い)優先度のIssueを受け持つ誰か他の人があなたに手を貸してくれるかもしれません。
Issueにhelpwantedが付けるときには,必ずそのIssueを解決するにあたって必要な作業を,もし分かっているのであればどうすればいいのかを表したコメントを加えること。あなたがそのIssueとその処理方法をよく説明できればできるほど,おそらく誰かが有用な処理方法をより多く提供してくれるでしょう。
(訳注:実際にはhelpwantedではなく,needhelpが使われています。http://www.openoffice.org/issues/describekeywords.cgiを参照)

依存(Dependency)

別のIssueが解決されるまでそのIssueを解決することができない場合,それは依存していると言えます。どのIssueでも,あなたはそのIssueが依存する他のIssue,およびそのIssueに依存されている他のIssueをリストすることができます。IssueZillaは,どのIssueがそのIssueに依存されているのか,およびどのIssueにそのIssueが依存されているのかを表した,依存関係の図を表示することができます。

添付(Attachement)

Issueに添付ファイルを加えることができるのは非常に便利です。テストしたファイルやスクリーンショットなどはIssueの本質をつきつめやすくし、開発者がそれを再現する手助けにもなります。

特別なパッチファイルの「添付(attatchment)」とPATCH(Issueの種類)

すでにあなたがDEFECTを直したか,あるいはENHANCEMENTを行ったならば,PATCHタイプであるIssueを報告し,そのパッチファイルをIssueに添付すべきです。他の人にそのIssueを見つけてテストさせるのを容易にさせるのに,パッチの跡を残すのはより好ましい方法です。パッチを作るには,レポジトリにある元のファイルとあなたが修正したファイルとの差分を含むdiffファイルを生成しなければなりません。カレントディレクトリにある全てのファイルの変更点を列挙したパッチファイルを生成するには,
cvs diff -u >mypatch.diff
としてください。
パッチを適用するには,適切なディレクトリで(訳注:パッチを作ったときと同じディレクトリで適用しなければいけません)
patch < issuepatch.diff
としてください。

Issueのライフサイクル

Issueが初めて報告されたときにそのIssueがどうなるかは,報告した人にかかっています。新しいIssueZillaのアカウントはデフォルトでUNCONFIRMED(未確認)であるIssueを作成します。現在,IssueZillaでは,「仮想ユーザー」であるissue@<project>.openoffice.orgメーリングリストに登録したユーザーによってIssueの品質保証(訳注:一般にQAと呼ばれます)は行われます。

そして,正規のIssueZillaアカウントを使用してログインし,報告を見て,Issue処理の流れを進めてください。

あなたのアカウントの初期設定では,あなたが報告したIssueに対するどのような変更も(訳注:Eメールで)通知されます。その通知メッセージには返信しないでください。コメントするのに適切な方法は,ログインしてWebベースのフロントエンドを使ってください(訳注:報告されたIssueにコメントをつける場合には,送られてきたEメールの通知に返信するのではなく,OpenOffice.orgのIssueZillaのページからそのIssueにコメントするようにしてください,ということ)。issues-subscribe@<project>.openoffice.orgにメールを送れば,あなたはそのプロジェクトの全てのバグの変更を通知してもらうことができます。

もしあなたがOpenOffice.orgに登録されたユーザーならば,あなたはUNCONFIRMED Issueを作成することができます。Issueが確認されNEWになると,開発者はそのIssueを見て,それを受け入れるか,あるいは他の人に渡すことができます。そのIssueがNEWのまま一週間以上放置されていると,IssueZillaはなんらかの活動がされるまでIssueの担当者にEメールでしつこくせがみます。Issueが別の人に割り当てられたり、コンポーネントが変更されると、ステータスはNEWになります。NEWステータスは、そのIssueが新たに報告されたということではなく、そのIssueが特定の開発者に割り当てられたことを意味します。"NEW"を,あなたが回答する必要のある重要なEメールだと考えてください。ただし回答はIssueZillaで行なってください。そうすれば,Eメールを使うよりうまく,この道具を使ってIssue処理の進捗を追跡できます。

追加の権限をもらった人々はIssueの全てのフィールドを変更することができます(デフォルトではあなたは少ししか変更することができません)。あるIssueについてフィールドを変更したときには,何をしたのか?なぜか?といったコメントを付け加えるのが理想的です。コンポーネントを変更したり,担当者を変更したり,添付ファイルを付け加えたり,依存性を付け加えたり,CCリストに誰かを追加したりしたときにはコメントをつけてください。誰かがIssueを変更したりコメントを付け加えると,その変更あるいはコメントをした人がCCリストに追加され,Issue報告の変化を示すEメールが担当者,報告者およびCCリスト上の人達に送られます。

Issueが処置されるとき,それはRESOLVEDに分類され,下記の処理方法のいずれかが適用されます。

FIXED(修正)

このIssueをFIXEDに分類した人によって,このIssueに対する修正がリポジトリツリーへチェックインされ、テストされました。

INVALID(無効)

この問題はIssueではないか,OpenOffice.orgのIssueではありません。

WONTFIX(修正しない)

この問題は直されません。

LATER(将来で対応)

この問題はこのバージョンでは修正されません。

REMIND(覚えておく)

この問題はこのバージョンで修正されない可能性が高いですが,このバージョンで修正される可能性も残っています。

DUPLICATE(他の問題と重複)

この問題はすでに存在するIssueと同じ内容です。DUPLICATEをIssueにマークするときには,そのすでに存在する同じ内容のIssue番号が必要で,そのすでに存在する同じ内容のIssueのdescriptionフィールドにそのIssue番号が記されたコメントが追加されます。
(訳注:*** Issue #### has been marked as a duplicate of this issue. *** というコメントが実際に追加されます)

WORKSFORME(再現せず,情報求む)

このIssueを再現することができませんでした。もし後から追加の情報が出てきたら,とりあえずそのIssueを担当者に再割り当てしてください。

MOVED(転送)

このIssueはOpenOffice.orgに基づいたある特定のデストリビューションでのみ起こる問題で,OpenOffice.orgのコードはこのIssueに何ら影響を与えていません。例えば,OpenOffice.orgのあるバージョンをデストリビュートしたSunの製品に対するDEFECTがこれにあたります。このIssueは影響を受けたOpenOffice.orgの派生物のデストリビューターのバグデーターベースに転送されました。

QA(訳注:品質保証担当)は解決されたIssueを見て,適切な行動が取られたことを確かめます。もし彼らがそのIssueの再現性や修正などを確認すると,そのIssueにはVERIFIED(確認済)がマークされます。製品が出荷されるまではIssueはVERIFIEDのままで,その製品が出荷されるときにCLOSED(閉鎖)がマークされます。IssueはREOPEN(再開)にすることでIssueのライフサイクルの中に戻ってくることもできます。

他の人のIssueのステータスを変更する場合には注意してください。あなた自身が変更する変わりに,普通はステータスを変更したい理由をコメントとして記し,Issueの担当者に見てもらい,Issueの担当者自身にステータスを変更してもらうのが一番よいでしょう。例えば,あなたがあるIssueが他のIssueのDUPLICATEであると思ったら,追加コメントとしてこのことを記してください。

もしあなたが他の人のIssueに多くの有用なコメントをしてくれた場合には,彼らはあなたの判断を信頼するようになり,あなたに作業や変更を進めることを頼んでくるかもしれません。もし彼らがあなたに頼んだりしなければ,慎重にただコメントを追加するのが一番良いです。


この文書の更新履歴


翻訳:中本
査読:谷口,whm,樋口
HTML制作者:Y
デザイン:小浦寛裕
$Id: issues.html,v 1.1 2003/02/27 13:39:40 yaw Exp $